あなたの冷え性タイプを詳しく見ていきましょう。
タイプ1 自律神経失調タイプ
自律神経とは、暑さ寒さを感じるのも、つねったら痛いのも、指を動かすのも、すべて人間の体に『神経』が張り巡らされているおかげなのです。この神経がその役目によっていくつかにわけられています。
中枢神経
脳や脊髄で司令塔の役をしています。いわば樹木の幹にあたります。
末梢神経
その幹から枝のように四方に延びているのです。その末梢神経は、意志で動かせる動物(体性)神経と、意識的に動かせない自律神経にわかれています。
自律神経は内臓や血管などで、わたしたちの体が生きていくための恒常性の維持に努めています。 ご飯を食べると胃袋が動きだしたり、自分でやろうと思わなくても自然にそうなっている、それが自律神経の仕事なのです。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つでできています。この2つが消化液分泌の「促進」と「抑制」、血管の「拡張」と「収縮」というように反対の働きをバランスよくしているのです。このバランスがひどく崩れた状態が、自律神経失調症というわけです。
自律神経失調症の症状
自律神経のバランスが崩れると、体のあちこちに不快な症状が現れます。疲れがとれない、食欲がわかない、肩が凝る、そして手足が冷えるなどなど。これらのいわゆる不定愁訴のうち、どんな症状かは、人それぞれで違ってきます。
あなたの場合は自律神経のバランスの崩れが、つらい冷え症となって表れているいるのです。放置していると自律神経のバランスはますます崩れて症状が悪化し、自律神経失調症として病院通いをすることにもなりかねません。
まずは、生活を見直して、自律神経のバランスを崩しているものを見つけましょう。自律神経のバランスを崩しやすいかどうかは、かなり先天的な体質によるそうです。しかも女性に多いようです。
女性ホルモンと自律神経は、かなり影響しあっているのです。
個人差はありますが、女性にありがちな性格、たとえば生真面目さや甘えん坊なところも関係がありそうです。自律神経はデリケートで、ストレスに弱い。たとえば同じような困った状況に陥ったとき、そのストレスをまともに受けてしまう人と、うまく受け流せる人とでは、自律神経のダメージが違うのです。
手足が冷えて不快なの!という感じがストレスとなり自律神経に悪影響を与えて、さらに冷えが辛くなるという悪循環もあるのです。もう一つ、自律神経のバランスによくないのは、不規則な生活です。
人間の体は、昼間は活動的に、夜間は休息に適すようできています。昼間は主に交感神経が働き、夜になると副交感神経が主役となって心地よい眠りへと誘うわけです。
夜は早めに床に入り、8時間たっぷり眠る。
なるべく毎日同じ時間に起き、朝のうちに太陽の光をたっぷり浴びて軽い散歩をし、しっかり朝食を食べる。適度に働いて、バランスのよい昼食を食べ、間食は甘いものをとりすぎないように。
夕食は昼食より軽めに摂り寝る前の2時間以内には何も口にしない。
という生活が理想的です。しかし実際は、夜更かし、朝寝坊、睡眠不足、いい加減な食事、間食……よくないなぁと思っているのにやめられないこと、あなたの暮らしにもあるのでは?もちろん、理想的な暮らしができればよいですが、そうそう自分の健康のことばかり考えているわけにはいきませんよね。
理想の暮らしのなかで、できそうなことを少しずつ取り入れていってはどうでしょうか。たとえば、毎日なるべく同じ時間に起きて、朝の光をたっぷり浴びる、というだけでも、けっこう体内リズムを整えるのに効果的なんですよ。
自分だけのリラックスタイム
規則的な生活をしなければいけない!と生真面目にやると、ストレスになって逆効果ですから、気楽に気楽に。そして一日の中に自分だけのリラックスタイムをとりましょう。考えることをやめて、ひたすらゆ~っくりとバスタイムを楽しむ。
眠る前にホットミルクやハーブティーを入れて、好きな本を読む。なんでもいいから、現在進行中のシンドイことを忘れてリラックスする自分のための時間を持つようにするだけでも、ストレスは違います。これなら、始められそうな気がしませんか?
タイプ2 ホルモンアンバランスタイプ
女性ホルモン
オギャーッと生まれてから10才ごろまでの子どもは髪型と服装しだいで、男の子にも女の子にも見えるものですよね(個人差はありますけど)。でも、ある時期が来ると、子どもたちは見違えるように女らしくまた男らしくなっていきます。
その時がいわゆる思春期であり、そういう体の変化をもたらしているのが性ホルモンです。男性の場合は、男性ホルモンが思春期に活発につくられるようになっていろいろな体の変化をもたらし、成年してピークを迎えた後、ホルモンの分泌量はだんだんとゆるやかに減少します。
女性の場合は女性ホルモンがさかんに分泌されて思春期を迎えるまでは男性ホルモンと同じですが、初潮を迎えて以降、さらに妊娠、出産、更年期と、かなり女性ホルモンのバランスの変化が大きい一生です。
実際、この女性ホルモンの大きな節目を境にして、すっかり体質が変わってしまったという人も多いです。子どもの頃は文字通り 風の子 だったのに、思春期を迎えたら冷え症さんになってしまったという人も少なくありません。
もっともバランスが崩れやすい更年期
思春期に始まった月経が終わるとき、いわゆる閉経に近づいていく数年が更年期です。そして、この更年期には「更年期障害」といわれている、さまざまな不快な症状(不定愁訴)が起こります。
更年期症状の原因
ホルモンバランスの崩れによる自律神経の不調。つまりホルモンの指揮者である中枢部分がいくら卵巣に指示を出しても、機能的に衰えた卵巣が期待に応えられないために、指揮者までおかしくなってしまうわけです。
その代表的な症状のひとつが「冷えのぼせ」。字の通り、手足や腰は冷えてスースーするのに、頭のほうはポーッとするという状態です。この「冷えのぼせ」に限らず、更年期特有の症状は、やがて閉経を迎えれば治まるので心配はありません。
現在はホルモン補充療法などでこの不快な症状を軽減することもできますので、一度、婦人科の医師に相談してみてはいかがでしょうか?
更年期と心のバランス
更年期の不定愁訴をより悪くするものに、心のバランスもあります。子どもの受験、または巣立ち、親の終末を看取るというような、人生の大きな節目にはストレスも大きいことでしょう。
また閉経という、女性の「子どもを産む」という仕事の終わりを、ちょっぴり悲しむ気持ちもあるでしょう。でも、人生はまだまだこれからです。
ちょっと調子が悪いからといってウチにこもらず、積極的に外へ出れば、悩みを語り合える友だちに出会う機会も得られるというもの。自分らしく生きていくために。これからを前向きにとらえる気持ちが、更年期の症状を軽減する妙薬なのかもしれません。
タイプ3 ポンプ力低下タイプ
血液は、心臓から送りだされ、体のさまざまな器官を巡って再び心臓へと戻ってきています。その通り道が血管であり、栄養や酸素たっぷりの血液が入っている往路が動脈、それを体のすみずみまで届けるのが毛細血管です。
さらに血液は毛細血管のなかで使用済みの二酸化炭素や老廃物を回収し、心臓まで静脈を通って帰ってくるわけです。
「体中の血管を全部つなぐと、いったいどれくらいの長さになるでしょう?」
こたえは、大人でなんと約9万キロメートル!地球を2周以上するほどの長さ。 心臓のポンプの力ってすごいんですね。
ただし、この長い道のりをずーっと同じ調子で流れていくわけではありません。ポンプがぎゅっと縮まると、まず動脈に勢いよく血液が送り込まれるわけですが、このときの血圧を100とすると毛細血管に達するころにはその半分以下。
スピードにしてみると、大動脈では1秒間に20センチ進みますが、毛細血管では約1ミリ程度だそうです。そして静脈を通るころには、より流れが緩やかに。だから静脈の中には弁がついていて、逆流しないようになっています。
冷え性の与える影響
低血圧とは心臓がぎゅっと縮んで血液を送りだすポンプ力が弱いということ。送りだす力が弱ければ、流れがよくないのは想像できますよね。 また、血圧がふつうの人でも血流が緩やかになる静脈では、筋肉の収縮が血液が心臓に戻るのを後押ししています。
手指が冷たいとき、じゃんけんのグー・パーを繰り返すだけであったまってくるのは、そのためです。低血圧でなお、それを助ける筋肉の力も弱いと、ますます血行が悪くなってしまいます。さらに、運動不足で筋肉が弱っている人も、血流は停滞しがちです。
低血圧そのものは、ほとんどの場合、持って生まれた体質ですが、規則正しい生活を送り、3度の食事(とくに朝食)をバランスよくキチンととり、「第2の心臓」と呼ばれる足を心臓に向かってマッサージをしたり、適度なスポーツをすることで、かなり改善されるといいます。
血圧そのものが低いことは、高血圧の場合に比べたら、問題はほとんどないといえるぐらいですから、あまり気に病まないでください。冷え症などという不快な症状がなくなりさえすればOKというぐらいの気持ちで、軽いスポーツをはじめてみませんか。
ただし、最近急に血圧が低くなった人や、立ちくらみやめまいを起こすなど危ない症状が出た場合は、医療機関に一度相談をしてください。何かの病気が原因で、血圧が低いこともあります。
タイプ4 貧血タイプ
貧血とは、酸欠のこと
貧血は、冷え症の大きな原因。よく低血圧と貧血をおんなじようなもんだと思っている人がいますが、実は全然ちがいます。低血圧は心臓のポンプ力が弱いこと。貧血というのは「血液中の赤血球が少ない状態」のことをいいます。
貧血と冷え症の関係
赤血球は少ないと貧血が冷え症になるのでしょうか。赤血球にはヘモグロビンという成分があり、これは体に必要不可欠な酸素の運搬役です。人間は呼吸することで、常に肺に新鮮な空気を取り込んでいますよね。息を吸い込み、吐く。その一瞬の間に肺の毛細血管のなかで、ヘモグロビンは酸素と結合し、不要の二酸化炭素を放出するという仕事をしています。
そうして血管に取り込まれた酸素は、血液中のほかの成分とともに体のすみずみにまで送り込まれるわけです。さらに、人は食べ物を消化することで、体内に栄養分を取り込みますが、それらも血管を通って体中に送られています。そして、体中の細胞でその栄養分をエネルギーにかえるのが酸素なのです。
貧血ということは、体が酸欠の状態になっており、そのためにエネルギー不足を起こしているということ。だからこそ、貧血だと疲れやすく、すぐダルくなったり、手足が冷えるといった症状が起こるわけです。
血液にも寿命があるのです
赤血球の場合、その寿命は約120日間。毎日、少しずつ寿命が尽きた赤血球が失われ、その分新しい赤血球がつくり出されているのです。血液をつくっているのは造血器の別名を持つ『骨髄』。
ここで、赤血球は、主に鉄分を材料につくられます。だから、鉄分が不足すると貧血になるのです。他にも赤血球をつくるときに必要なビタミン が不足する「悪性貧血」、赤血球の寿命が短くなって起こる「溶血性貧血」、骨髄の造血機能が落ちてしまう「再生不良性貧血」などがあります。
圧倒的に多い鉄欠乏性貧血
貧血の約9割が「鉄欠乏性貧血」なのだとか。人間の体には、不足を補うために鉄分が貯蔵されているのですが、その在庫もなくなった状態が鉄欠乏性貧血です。
鉄分は、約8%と吸収率が悪いために不足しがちな栄養素。とくに女性の場合は、月経があるために、ただでさえ貧血になりやすいといわれます。それに輪をかけるのが、ダイエットです。
極端に食べる量を減らしたり、やみくもに低カロリーをめざせば、鉄不足になるのは当たり前です。さらに、貧血になると食欲も減退するので、鉄不足に拍車をかけることになってしまいます。不足はしっかり補いましょう。
鉄分を豊富に含むのは、レバー類、青魚、海藻類
緑黄色野菜にも多く含まれていますが、動物性に比べて、より吸収率が悪いので、鉄分の吸収を助けるビタミンCを必ず一緒に摂りましょう。
また過度なスポーツは、貧血状態の時にはあまりすすめられません。ただでさえ酸欠状態なのに、体を激しく動かすと筋肉に血が偏ってしまい、脳にいかなくなるからです。めまい、立ちくらみを起こしやすいのでご注意ください。
しっかり食べているのに貧血をおこす場合には、子宮筋腫などで血液が失われている可能性があります。一度、医師に相談しましょう。
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